SEAMSについて
SEAMS(Small, Easy and All-around Mapping System)は、3次元空間情報を収集する3次元マッピング用のデータ計測システムです。地図作成処理に必要となる複数のセンサーを搭載しています。交換可能なバッテリーを用いることで、広範囲な計測フィールドにおいても長時間の計測が可能です。
SEAMSには、バックパック型、ハンディ型、車両搭載型の3つのモデルがあります。計測対象となる環境条件に合わせ、最適なモデルをご提案します。
バックパック型
車両搭載型(LX)
ハンディ型
3次元データ計測システムの活用例
バックパック計測例
市街地の公共測量、工場内のロボットのための地図作成
車両計測例
カーナビ用・自動運転用の地図作成、トンネルや送配電設備の保全
ハンディ計測例
工場設備点検(プラント内の配管・貯蔵タンクなど)
3次元地図作成のプロセス
3次元地図を作成するためには、3次元地図作成ソフトウェアが必要です。
マップフォーの3次元点群地図作成システム「MAP IV Engine」はSEAMSと互換性があるため、シームレスに連携することができます。
3次元点群地図作成ソフトウェア MAP IV Engine
併用することで、SEAMSで取得した空間情報計測データから高精度な3次元地図を作成できます。
3次元データ計測システム(SEAMS)
3D LiDAR、GNSS、IMU、カメラを使用して、3次元地図作成に必要となる実世界のセンサーデータを収集します。
3次元地図作成システム(MAP IV Engine)
収集したセンサーデータを解析することにより、実世界の3次元形状を3次元点群として高精度にデータ化します。
特徴
高いコストパフォーマンス
MAP IV Engineと併用することで、MMSと同等な精度の3次元地図作成が可能です。地図情報レベル250(水平位置標準偏差0.12m以内)の精度に準拠しています。
※センサー構成・使用するシステムなどの条件によります。
計測環境を問わない高いロバスト性
GNSS 、IMU、車速センサーを統合することで、従来のSLAMでは、精度が著しく低下する箇所においても、高精度に3次元地図を作成できます。例えば、3次元的特徴が限られた平原などの開けた場所や、トンネル・階段などの連続的な地形を含む場所においても、正確にマッチングすることが可能です。
計測効率を向上させる処理スピード
SEAMSは、従来のTLSやMMSを用いた計測作業と比べて高速処理が可能です。
計測を大幅に効率化し、改善します。
※センサー構成・使用するシステムなどの条件によります。
SEAMS バックパック型 vs TLS
➡ ︎測量作業工数を44%削減
SEAMS 車両搭載型 vs MMS
➡ 計測作業時間を74%削減
UXデザイン
直感的に使えるUIで、BYODが可能です。
専用のコントローラが不要で、手持ちのスマートフォンやタブレットと接続し、簡単に計測操作ができます。
GNSSの受信状況やカメラ映像もリアルタイムに確認できます。
ハードの強み
- 軽量・コンパクトで、可搬性に優れています。
- バックパック型は計測中のキャリブレーションが不要で、本体起動から数分で計測開始できます。
- 車両搭載型は、市販のルーフキャリアに設置できるため、車種を選ばず搭載が可能で、360°カメラの搭載にも対応しています。
※精度や処理時間については、周辺環境や処理に利用するソフトウェアなどの条件により異なります。詳しくはお問い合わせください。
サポート体制
テクニカルサポート
ライセンス期間中は、ソフトウェア利用に関するテクニカルサポートが受けられます。
ソフトウェア購入とのセット割
MAP IV EngineとSEAMSを同時に購入いただくと、セット割が適用されます。